お仕事のお話なんだけど、「うげっ」って思われた方ごめんなさいm(_ _)m
患者さんが寿命を迎えた後、私たち看護師が亡くなった方の身なりを整えます。
それを死後の処置、またはエンゼルケア、と呼びます。
昨夜、私の勤務中に一人の女性が亡くなりました。
当然、その方の死後の処置は担当看護師であった私が行います。
酸素マスクや点滴、モニター等、医療処置に使われた物を全て排除し、体をきれいに拭き、家族が用意した着物を着せて、お帰りになる準備を整えます。
その過程の中に「エンゼルメイク」と呼ばれるものがあります。
亡くなった方へ、メイクを施すのです。
病気によっては、死後のお顔がとても見られないほどひどく変色したり、痩せこけてしまったりします。
なので、化粧品を用い、それらをカバーしようとするのです。
最近はそれを専門に研究し、より良いものにしようとする人が現れ、一般に普及させようとする動きがあります。
死後の処置用に開発された化粧品も、販売されるようになりました。
それが一般の化粧品とどう違うのか。
言い出したら色々あるのですが、それは専門的な話になるので省略します。
エンゼルメイク、それは患者さんの「最期のお別れの顔」を演出する作業です。
しかしそれを一口に言うのは簡単ですが、なかなか難しいのです。
なにせ相手は血流の完全になくなった死者。
病気を患い、年齢を重ねたその肌はボロボロです。
それを生前のように近づけるのはほとんど無理。
昨夜亡くなった方の肌も一部紫に変色するなど、カバーするのが大変でした。
ファンデーションを重ねれば重ねるほど、いかにも「厚塗り」な不自然なものになってしまったりするし・・・。
前にも言いましたが、それが患者さんの「最期のお別れの顔」になるのです。
それを見たご家族や親族が「安らかな眠り顔」だと感じていただけるようにしたいのさ。
今はまだ全然知識もなくて、テクニックもないけどさ、昨夜患者さんに死後のメイクしながら「上手くなるてぇ!」って思ったんだ。
ほっとんど自己満足なもんなんだけどさ、ちと勉強して、経験重ねて、上手くなりたいなあ・・・。
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