はじめに、こちら、何だかおわかりになる?
答えは知恵の輪。
おとといの日勤の終わり、医者の1人(じじい)が私に渡して言ったのさ。
「解いてみろ」
あ?
たまたまそこにいた私によこしたんだと思うけどさ。
その日は私、夜勤突入日でそんな余裕なかったんで、今日、日勤の終わりに挑戦してみたのね。
さーっぱわかんね。
でもゴニョゴニョ動かしてたらあらま、ほどけちゃった。
全くの偶然だったんだけどね。
その直後、タイミングよくその知恵の輪を私に渡した医者がうちの病棟に来たのさ。
解かれた知恵の輪を見て言ったね。
「冴子のくせに生意気な」
あたしはのび太か?
えーえ、どうせおバカさんですよ。
形が形なので、セクハラじゃね?という同僚もいた。
ったくよ!
さて、本題。
新型インフルエンザ、キタ・・・?
今日は朝から看護部長をよく見かけたのよね。
看護部長ってのは病院内で一番偉い看護師のことね。
やれアイスノンを貸してくれだの、ちょくちょくと物品をうちの病棟に取りに来ていた。
その理由を知ったのは午後。
なんとうちの病院の発熱外来に、県外から来た患者が来たというのだ。
簡易検査でインフルエンザ陽性。
どこの都道府県から来たのかは不明。
私が日勤を終わる頃まだ遺伝子検査の結果が来てなくて、詳細は何もわからない。
マジ・・・?
皆して言ってんだよね。
何てタイミングで善光寺の御開帳なんだろうって。
全く、7年に1度の大イベントも台無しね。
もし新型インフルの患者だったら・・・?
その患者が入院となった場合、なんと対応するのはよりによってうちの病棟!!
つまりは私達だ。
何でうちの病棟が・・・?
隔離設備があるわけでなし。
多分、一番院内で犠牲にしやすい条件である、と上層部は判断を下したんだろう。
長野県でもマスクは品薄。
病院内の売店でも販売規制をしてる。
医者達は言ってたよ。
「俺、あんなの着て診察するの嫌だよ」
病院では大問題。
不安はつのるばかりです。
PR