「病院は死ぬところだから行かない!」と言い張るかたくななじーさんのことを聞いたことがある。
じーさん、それは間違いだよ・・・。
病院に入院させられたら、なかなか死なせてなんてもらえないよ。
ごめんなさい、ネガティブ発言がとまりません。
看護学生、最後の実習発表のときに、泣きながら発表していた子のことを思い出した。
死にそうで、ぐったりしている老齢患者に、それでも検査の日程を組む医者。
なぜそんなことをするのか、患者は辛いだけなのに、もう回復は見込めないのに・・・。
私の働く病棟にも、今そんな人が何人もいる。
もう体は限界をむかえているのに、患者や家族はは辛いだけなのに、心臓が動いている限り、医療がほどこされてしまう。
死なせてもらえない。
昨日同僚とこんな話しをした。
「○○さんの心臓、早く力尽きてあげてほしいね。」
点滴された量だけ尿は出ず、体はどんどんむくんでいき、人工呼吸器につながれ、もう自分で呼吸できないのに肺に酸素を送られ・・・。
いつかある先輩が言った。
「時には何もしないのも看護よ。」
何もしない。
限界をむかえた体。
自然な形で静かに眠らせてあげたいよ。
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